2017年02月25日

「介護退職」を読んでみました

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楡周平氏の「介護退職」という文庫本が気になったので手にとってみました。
同じ業界にいると、ついつい避けてしまいがちなタイトルではありますが、
一般の方にとっては、このほうがわかりやすいのかとも思います。

さて、内容ですが、この小説でおこる出来事は、肉親での介護経験を
持ったことがある、また現在も持つ身からすると、決して小説の中の絵空事
ではなく現実に限りなく近い。いやむしろ現実のほうがもっと悲惨さ
を極めているように思われる。

受け身でとらえていればいるほど、理不尽に感じる介護サービスの実態。
精神的にも肉体的にも破壊寸前に陥る家族。
苦しさにやるせなさ。どうすることもできない感情。

本書では、徐々に光が見えてくるような展開になっているので後味の悪さが
残らないようになっているが、現実はこんなにもうまくはいかない
と思います。

介護という避けたいけれども、避けることができない家族の
現実にあったときに、どこまで正面から向き合えるのか?

何もなしに一生を全うできる人は少ないのだから、
誰にでも起こりうるちうことを、起こってからではなく今
もっと直視する必要があるのだということを警告しているのかの
ような小説でした。

ラベル:介護退職 楡周平
posted by ulalaway at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | はるうらら館 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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